中国のビットコイン規制でグラフィックボードが安くなる?
昨日、「中国でビットコイン規制本格化―仮想通貨は無価値に?」という記事を書いたのですが、書いた直後にビットコインが3万ドルを割り込みました。

そのあとリバウンドがありましたが、下値を試す展開はしばらく続きそうです。
それでビットコインのマイニング(採掘)には高性能PCとグラフィックボードが必要なのですが、中国での仮想通貨(暗号通貨)規制が本格化したことにより、需要低下で価格が下がるかもしれません。
中国国内だと高騰期の半額まで下がっています。ただそれでもまだ定価より高かったりするのですが。
今回はこれまでのグラフィックボードの高騰と、今後の展開についてわかりやすく解説していきます。
高騰したグラフィックボード
グラフィックボードというのは、PCでグラフィックを表示させるために必要なものです(そのままですね)。
一般ユーザーの使い道としては、おもにゲームですね。
3Dのリアルなグラフィックのゲームには、それ相応の性能をもったグラフィックボードが必須になります。
グラフィックボード内にはGPUと呼ばれる演算装置がありますが、仮想通貨のマイニングでこれが使われることから、一気に価格が高騰。
高騰するだけならまだしも、グラフィックボード自体が入手困難という状況にまでおちいってしまっていました。

とくにGeForce RTX 3000シリーズなど、高性能のグラフィックボードは品薄が続いていましたね。
これらを買い占めていたのは、ほとんどが中国のマイニング企業といわれています。
いまでこそ中国政府は仮想通貨の規制に乗り出していますが、当初はむしろ自由にやらせていました。ブロックチェーンの技術や運用ノウハウを手に入れる必要がありましたしね。
しかしあきらかに詐欺まがいな仮想通貨発行企業が多数あらわれてくると、さすがに規制がはじまってきました。
また中国国内の裕福層が、仮想通貨を通じて国内の財産を海外へ逃がすようなことをやりだしたり、マネーロンダリングに使いだしたりしたので、取り締まりはだんだんと強化されていきます。

今年の6月18日には、四川省雅安市のマイニング企業に対して、採掘を中止するよう通知をしています。
また6月21日は「支付宝(アリペイ)」や中国国内の銀行での、仮想通貨取引サービスの禁止が通達されました。

それもあるかもしれません。
政府としては、お金の流れが追いにくい仮想通貨が発展するのは、あまり好ましいことではありませんしね。
今後の動向とまとめ
中国国内では、一時期に比べれば、高騰していたグラフィックボードの値段も下がってきました。ものによっては半額以下になっていますね。ただそれでも、定価よりまだまだ高かったりしますが。

他の国はマイニングが禁止されたわけでもありませんし、むしろ中国勢が力をうしなったことで、新たなマイナー(採掘者)が増えてくるかもしれません。

しばらくは厳しいかもしれませんね。

お金が絡んでくると、どうしてもそちらが優先されてしまいますね。ゲーマーには厳しい状況が続くとは思います。
