IOCのバッハ会長が「日本国民」と「中国国民」をいいまちがえた件についてー欧米ではよくあること
2021年7月13日、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が、東京都中央区の東京五輪・パラリンピック組織委員会を訪問したときに、
「(オリンピックは)みんなにとって安全な大会です。選手にとっても、選手団にとっても、なによりも中国国民にとっても……日本国民にとってもです(most importantly also for the Chinese people ……Japanese people)」
といいました。

このことを受けて、中国のネットでは、
「さすがおれたちのバッハ会長!」
「もはや次のオリンピックのことしか頭にない」
「日本でオリンピックしても金にならないからしかたない」
と盛りあがったり盛りあがらなかったりしています。

まあ、他国のオリンピックですしね。
じっさい、バッハ会長がなにを思ってこのような発言をしたのかはわかりませんが、欧米圏の人は普通にこういういいまちがいをします。筆者の知人も普通にまちがえたりしますね。
そもそも欧米圏の人たちにとっては、日本も中国も韓国も区別がつかず、「似たようなもの」という認識があります。

そうですね。日本の着物や建物が中国っぽかったりするのはよくあります。
そんな感じで、「アジア人」というひとくくりにしているため、細かく区別するようなことはあまりないかと。興味もそこまでありませんしね。
逆に日本の方も、「スウェーデンとデンマークの違いは?」「ベトナムとタイの違いは?」といわれても、ちゃんと答えられる人は少ないんじゃないでしょうか?

筆者は日本のスーパーで、タイ米が販売されていたときに、買い物客たちが、
「タイってどこ? 台湾?」
といっていたのを聞いたことがあります。

そんな感じで、日本人が欧州など他国に対して詳しくないように、欧米の人はアジアにそこまで興味がないので(考証が必要な映画の分野でさえ)、いいまちがえることはよくあります。

まあ、ふつうにいいまちがえたのか、心がすでに次のオリンピックにとんでしまったのかは、バッハ会長本人にしかわかりません。
ただ、この手のいいまちがえは、欧米圏では普通にあることなので、知り合いでいいまちがえる人がいても笑ってゆるしてあげてください。
