「紙の通帳」有料化！各大手銀行の手数料値上げをまとめてみた
銀行のIT化が進み、「紙の通帳」を使う方に対して、今年からみずほ銀行や三井住友銀行などで手数料がかかるようになりました。
筆者は「通帳を持つのが面倒」という理由で、かなり早い段階から紙の通帳をやめています。
どうせネットで見られますし、やめたほうが銀行からいろいろ特典が付きますしね。
低金利が続くなか、銀行は融資したところで大した利益を得ることができません。
銀行口座を無料で維持させるのもそろそろ限界になっており、さまざまな面から手数料を取ることになりました。
実際そうなっています。
後述しますが、三井住友銀行は今年4月以降、口座の残高が一万円以下で、2年間取引のない顧客からは年間1100円の手数料をとることになりました。
ただ銀行側もけっこう大変なのです。
たとえば「紙の口座」ですが、1口座あたり200円の印紙税がかかるといわれています。
これをこれまで銀行が負担してきました。
今回は各大手銀行の手数料がどう変わったか、筆者自身の備忘録の意味もこめてまとめてみました。
各大手銀行の手数料
三井住友銀行
三井住友銀行では、2021年4月1日以降に、新規口座を開設する18歳～74歳の方を対象に、紙の通帳を使うばあいは年間550円の手数料がかかります。
「新規口座」の方が対象なので、すでに口座を持っている人は対象外となります。
そうですね。ただ今後どうなるかはわかりませんけどね。
また前述しましたが、ネットバンキングを開設していない方で、2年以上取引がなく、残高が1万円未満の顧客に対しては、年間1100円の手数料を取ることになりました。
それと2021年4月5日からATM手数料を改訂。
毎月25・26日のコンビニATM時間内手数料は無料になります。
時間外は220円から110円に値下げしました。
ただそれ以外は、平日時間内で110円だったのが220円に、平日時間外・祝日・休日が220円から330円になります。
みずほ銀行
みずほ銀行ですが、2021年1月18日以降に、新規口座を開設する70歳未満の方を対象に、紙の通帳1冊につき1100円を手数料として取ることになりました。
そうですね。
お金のやり取りが少なければ、みずほ銀行のほうがコストパフォーマンスがいいでしょう。
逆に、一年で何冊も通帳を使う人は、年間で代金が固定されている三井住友銀行のほうがいいですね。
三菱USJ銀行
2021年7月以降の新規口座に対して、2年以上取引がなかったばあいに1320円の手数料がかかります。
それと2021年4月1日からローソン銀行ATMの手数料が改訂されます。
平日時間内の入出金が110円だったのが220円に、時間外・祝日・休日は220円が330円になります。
そのかわり、毎月25日と月末日の時間内は無料になっています。
時間外は220円だったのが110円に値下げされました。
密を避けないといけない時期にどうなのかなという気もしますね。
横浜銀行
地方銀行の中では最大手の横浜銀行ですが、2021年2月16日以降に新規口座を開設した70歳未満の顧客に対して、通帳1冊につき1100円の手数料がかかります。
そのかわり、WEB口座の顧客に対しては、ATMの時間外手数料が0円になります。
ゆうちょ銀行
庶民の味方（かもしれない）ゆうちょ銀行ですが、いつでも入出金無料のスタンスは継続されるようです。
ただ預金金額の限度が、通常貯金が1300万円まで、定期性貯金も1300万円までです。
資産の多い方は、他の銀行を利用する必要があるでしょう。
まとめ
あと25日が無料になるぶん、混みあいそうなのもイヤですね。
ATMをよく使う方は、無料で利用できるゆうちょ銀行がいいとは思います。
といっても、会社によっては振り込み先の銀行が指定されていることもあって、なかなか思いどおりにいかないでしょう。
紙の通帳を使う方には、これからどんどんきびしい条件が付けられていくと予想されます。
早いうちにペーパーレスにしてしまったほうが、特典もいろいろついて便利だとは思いますね。
現在のところ、新規口座に対して手数料を取るので、すでに口座を持っている人は気にしなくていいかと。
ただ今後どうなるかはわからないので、放置している口座には気を付けたほうがいいでしょう。
あと注意しなければならないのは詐欺ですね。
「通帳が有料化になるので～」と不安をあおって、なにか投資させたり、手数料を取ったりといった詐欺事件が発生する可能性が考えられます。
変化の節目にはこの手の詐欺があらわれますので、注意をしたほうがいいでしょう。
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