中国・台湾の正月(1月1日新年)の過ごし方、春節との違い

shogatsu

年末年始、いかがお過ごしでしょうか。

中国や台湾の大晦日や元日(1月1日)ですが、とくにこれといったこともなく、平日とおなじように過ごしています。

というのも、中国や台湾における「正月」とは春節(旧正月)のほうを指しており、こちらを盛大に祝います。そのため1月1日になにかするといったことはあまりありません。

今回は中国・台湾での元日や1月1日の過ごし方、春節との違いについて、実体験をまじえて述べていきます。

 

中国・台湾における元日

日本で元日といえば1月1日ですが、中国・台湾のばあいは旧正月の初めの日になります。

旧暦は、中国では一般的に「農歴」と呼ばれています。農業の暦として使われているからです。そのため旧正月の元日は「農歴新年」ともいいます。

現在でも農村の人たちは農歴を使っていて、彼らのカレンダーには新暦・農歴が併記されています。

以前、農村出身の方に話を聞いたことがあるのですが、農業をするにあたって農歴は非常に合理的な暦とのことです。

太陽の周期はおよそ365.2日で、これを「太陽年」といいます。

この太陽年を24分割したものが「24節気」と呼ばれています。夏至、冬至、春分、秋分など、日本でもよく聞くこれらの言葉も24節気の中の一つです。

また一カ月を月の満ち欠けによって決め、月の初めを朔(新月)といい、月の終わりを望(満月)といいます。この周期がだいたい29.3日です。

この暦を使い続ければ、太陽年と12の朔望月(一カ月)とのあいだにズレが出てきますので、閏月を入れることによって調整します。

24節気は太陽の位置に基づいて配置されたものです。つまり、じっさいの四季の変化と一致しているのです。

そのため農業をする人たちにとっては、「いつ、なにをするのか」がわかりやすい。農村出身の方が「合理的」といったのもそれが理由です。

農歴の元日は毎年違い、だいたい2月1日前後になります。

去年(2019年)は2月5日、今年(2020年)は1月25日です。

 

1月1日(新暦)の過ごし方

一般的に日本で祝われている1月1日の元日は、中国・台湾ではとくにこれといったイベントはありません。

1月1日は休日になることが多いですが、2日からすぐに仕事です。

大晦日も基本的には休みはありません。ただ夜に家族や親せきと集まって食事会をするというのはあります。

筆者が鄭州にいたころは、勤めていた大学は1月1日~3日まで休みになりました。ただ学生たちは年明けから期末テスト期間に入るため、休みなど有って無いようなものでしょう。

街をあるいても、新年を祝うような看板はとくに見かけません。本当に「普通」としかいいようがないぐらいに普通の日常です。

新年のあいさつもしませんし、お年玉を配ったりというのもありません。そのようなものはすべて本番(春節)に取っておいています。

ちなみに筆者の台湾での大晦日の過ごし方ですが、ケーブルテレビで日本のNHKが映るので、紅白歌合戦を見ていました。

ただ海外放送のばあい、版権の問題で映像が出てこないものも多々ありました。

たとえば「鬼滅の刃」というアニメの主題歌があったのですが、海外では映像が放映できないようで、歌手の方の静止画像のみでした。

それとラグビーの映像も放映できないようで、これも写真のみでした。

 

春節の過ごし方

今年(2020年)の旧正月の元日は1月25日ですので、大晦日はその前日の24日になります。

一般的に、休日は大晦日から始まって、7~8連休ぐらいあります。

この期間中、業務が停止します。住んでいる場所によってはいろいろ不便です。

筆者のいた鄭州では、通りがすべて店を閉めてしまい、ゴーストタウンのような様相でした。

さいわい大型スーパーは営業していますが、それ以外の店は開いてないため、場合によっては食べるものがなくて困るといった事態にもなります。筆者は春節に入るまえに、食料を買い溜めしておきます。

大晦日では、一般的には家族や親せきで集まって食事をします。

台湾だと大晦日と元旦は息子(とその家族)といっしょに食事をし、2日目は娘(とその家族)といっしょに食事をします。

この時期はどこのレストランも客でいっぱいになり、予約を取るのもかなり困難な状況です。

3日目以降はとくになにもないので、だらだらと過ごしています。親せきめぐりをする人たちもいますね。

爆竹について

筆者の幼いころは、大晦日や新年に爆竹を鳴らしていました。いまは大気汚染やゴミが出るなどの問題で禁止されているところが多いです。

小学生のころ北京にいましたが、春節の時期になると道路が爆竹の紙くずだらけになっていました。爆竹をしたあとに掃除をしないので、そのまま放っておかれた状態です。

雨でも降ろうものなら、道路が濡れた紙でぐちゃぐちゃの状態になります。道路の掃除員が掃除するまでずっとそのまま。個人的には禁止してよかったのではないかという気はします。

春運について

中国では移動の自由がだいぶ解禁されたことから、春節の時期になると電車などの交通がすごく混みます。帰郷や観光旅行などでみんながいっせいに移動を始めるので、「春運」とも呼ばれています。

飛行機のチケットも軒並み値上がりします。そもそも席が埋まってしまって買えないので、移動したい人は早めに予約しておくのがいいでしょう。

ちなみに筆者は混雑が嫌なので、この時期は家にいることが多いです。

 

まとめ

中国は日本と違って旧正月を祝うことから、1月1日はとくになにもなくてさびしいものがありますね。

ただ春節が近づくと一気ににぎやかになってきます。

今年は1月25日と去年より早い時期なので、1月中旬ごろから街では春節の雰囲気づくりが始まってくるかと思います。