「ワクチンパスポート」を小学生にもわかりやすく解説ー旅行がしやすくなる?差別につながる?
新型コロナウイルスのワクチンを接種した人たちに対し、日本政府が「ワクチンパスポート」を発行する作業を進めています。
本日おこなわれた加藤官房長官の記者会見によれば、今月(2021年7月)下旬には発行がはじまるそうです。
今回はワクチンパスポートとはなにか、じっさい発行されたばあいにどんな影響があるのかなどについて述べていきます。
ワクチンパスポートとは?
ワクチンパスポートとは、新型コロナウイルスのワクチンを接種したことの証明書です。
現在、世界の国々は、外国からの入国者をきびしく管理しています。
入国しても14日間隔離されたりしますので、長期滞在ならまだしも、短期の出張や旅行はきびしい状況です。
そこでワクチンパスポートを利用することにより、入出国の手続きをスムーズにおこなえるようになることが期待されています。
紙の証明だと偽造されるおそれがあるので、スマホのアプリをつかったデジタル照合が主流になるでしょう。
ただ日本は、まずは紙の証明からはじめるようですね。
マイナンバーカードも普及してませんし、中国や台湾のような一元管理が難しい状態だと思います。
ワクチンパスポートの問題点
やはりプライバシーの問題がまず挙げられますね。
ワクチンを接種したかどうかと、パスポートナンバーや住所などの個人データがヒモづけされるため、これらが流出すると悪用される可能性があります。
また、さまざまな理由からワクチンを打っていない(打つことができない)人に対する差別問題にもつながりかねません。
ワクチンを打っていないと入国や宿泊が拒否されたり、嫌がらせを受けたりといったことが起こる可能性もあります。
しかしだれもがワクチンを打てるわけではありません。体質的に打てない人もいますし、「ワクチン接種は正義」みたいな考えが蔓延するのはこわいですね。
まとめ
旅行者の利便性を考えると、ワクチンパスポートがあったほうがなにかと便利です。筆者も利用したいと思っています。
しかし全員が全員ワクチンを打てるわけではありませんので、「ワクチンパスポートが必須」みたいな状況になるのは、あまりよろしくないかと。
人は立場によって、賛成・反対を強く主張してしまいますしね。
すぐに賛成・反対と「0か1か」みたいな極端な意見を述べて対立構造をつくるのではなく、どう運用するかを考えていくのがいいでしょう。
今後ワクチンパスポートがどうなっていくか注視していきたいと思います。海外へ行くたびに何日も拘束されるは本当にきびしいので。