中国での生活費は一カ月1万円ー飲食、スマホ代など全部込み
中国での生活費について質問がありました。
筆者が鄭州市に住んでいたころですが、一ヶ月だいたい600元ぐらいです。当時のレートで日本円に直すと、約1万円ほどですね。
これは食費や通信費(スマホ代)、そのほかの雑費などをすべて含めた値段です。住宅費や水道・光熱費は含めていません。そもそも筆者は、働いていた大学の用意したアパートに住んでいたので、住宅費や水道・光熱費は無料でした。
もちろん、生活費は地域によって差があります。
上海や北京などの都市部・沿岸部だと生活コストは高くなりますが、筆者がいたのは内陸部なので、物価は安いほうでした。
今回はその内訳について述べていきます。中国での生活の参考に(なるかわかりませんが)していただければと思います。
生活費の内訳
住宅費、水道・光熱費
先述したとおり、大学の経営するアパートに住んでいたので、無料でした。
契約書には、水道・光熱費が一定以上になったばあいには負担してもらうとのことが書かれていましたが、一度も請求されたことはありません。
停電もけっこう多かったし、停電するとアパートのポンプも止まるので水が出なくなるなど、電気や水のありがたみがわかる状況でした。3日間ぐらいずっと停電していたこともありましたね。
ちなみにアパートがぼろいというわけではなく、そもそも鄭州市自体が電力不足のようで、停電時は地区ごとに順番に電気が供給されていました。
近年はだいぶましになっています。
食費
大学内の食堂を利用したり、外食したり、自炊したりでしたが、一日平均15元(約250円)あればじゅうぶんな状況でした。
一ヶ月で計算すると、15元×30日=450元ぐらいですが、じっさいはもっと少なくてすみます。
それと菓子類は基本食べません。
もともと菓子を食べる習慣がありません。
大学の学生たちもそうでしたが、間食はリンゴなどの果物を食べることが多いです。
そもそもスナック菓子が高いという問題があります。
まともなものだと1つ5元とか10元とかしますので、一食分の価格ぐらいになってしまいます。
マクドナルドやKFCといったファストフードも高いので、学生たちはあまり食べませんね。
あと中国の家庭だと、スナック菓子を食べると親が鬼のように怒るという、スナック菓子に対する不信感もありますね(健康によくないから)。
鄭州市に、筆者の台湾の親戚の親戚が住んでいるのですが、その人の家へ遊びに行ったときに、家の子がスナック菓子を持っていたのを見て、その母親がかなり怒っていました。スナック菓子は取りあげられ、ゴミ箱に捨てられていましたね。
鄭州市は果物が安いですし、種類も豊富なので、コスパ的にも健康的にも果物を食べたほうがいいかと思います。
それと知人や生徒たちから果物や菓子をもらったりすることもあるので(しかも量が多い)、自分で買うことがほぼ無かったりします。
通信費
スマホの基本通信費が1カ月14元(約233円)でした。
基本料金の中には通信量1Gと、通話30分(だったと思う)が含まれていますので、基本料金以上になることはありませんでした。
家や大学だとwifiが使えますし、外で動画観たりとかしませんしね。
家のネットは光回線ですが、これは大学の負担になっていますので、無料です。
雑費・交通費
とくに買いたいものとかありませんし、遊びに出かけるときも公共バスを使うのでお金はかかりません。公共バスは1回乗って1~3元ぐらいです。
知人と外食してもせいぜい一人10~50元ぐらい。
散髪は1回10~15元ぐらいですし、月に1回行くだけですね。
それと娯楽ですが、散歩したり、家で読書やネット、ゲームをしているだけでじゅうぶん楽しめます。
博物館も近くにありますし、遺跡を見に行ったり、洛陽の龍門石窟や関帝廟に日帰りで行ったりなど、お金をかけなくても楽しめるものはたくさんあります。
少林寺や黄河も郊外にありますし、そもそも観光地にいるようなものですしね。退屈することはないです。
まとめ
合計金額ですが、多めに見積もって、
食費450元+通信費14元+散髪代15元=479元
一ヶ月600元を使うとすると、残り121元を雑費して使うことができます。
そんなわけで、一ヶ月600元(約1万円)で問題なく暮らせていました。
もちろんこれは筆者の環境での話ですし、上海など沿岸部の大都市へ行くと物価は変わってきます。
上海あたりだと、生活費はもう日本とあまり変わらないかもしれません(暮らし方にもよりますが)。
中国の物価も全体的に上がってきていますので、コストを安くおさえて生活したいばあい、タイなど東南アジアで過ごしたほうがいいかもしれませんね。