米国株価指数「S&P500」を小学生にもわかりやすく解説
まだまだ冷めやらない株式投資の世界。日経平均も乱降下状態で、先行きが見えづらくなっています。
そういわれつづけてけっこう経っていますし、未来などわかるわけないというのが正直なところです。
最近は日本株に見切りをつけて、米国株投資をはじめる人も増えてきているようです。
とくに米国の株価指数「S&P500」に連動するインデックスファンドに人気が集まっていますね。
簡単にいうと「日経平均のアメリカ版」みたいなものです。
今回は「S&P500」についてわかりやすく解説していきます。
「S&P500」とは?
「S&P500」は、アメリカの代表的な会社を500社選び、その株価を株価指数にしたものです。
この500社だけで、アメリカのすべての会社の約80%の時価総額にものぼります。
つまりS&P500を見れば、「いまアメリカの株価がどうなっているかがおおまかにわかる」ということになります。
「Standard & Poor」の略です。
「Standard & Poor ダウ・ジョーンズ・インデックス」という、株価や債券などの指数を提供する会社があり、「S&P500」はそこが提供している株価指数です。
ダウ平均株価ですね。これもアメリカの代表的な株価指数の一つです。「NYダウ(ニューヨークダウ)」「ダウ工業株30種平均((Dow Jones Industrial Average, DJIA)」という呼ばれ方もします。
歴史はダウ平均のほうが長いですね。いまのS&P500は1957年ごろからですが、ダウ平均は1896年ごろからです。
S&P500との違いですが、ダウ平均のほうは30社の株価から構成されています。
ただ「アップル」や「ボーイング」「ウォルト・ディズニー・カンパニー」「コカ・コーラ カンパニー」「マイクロソフト」「ナイキ」といった、誰もが知っている大企業ばかりで構成されています。
「S&P500」の構成銘柄
「S&P500」の構成銘柄ですが、全部紹介すると文字数がすごいことになるので、上位10銘柄を以下に記します。
1位:アップル
2位:マイクロソフト
3位: アマゾン・ドット・コム
4位:アルファベット(グーグル)
5位:フェイスブック
6位:テスラ
7位:バークシャー・ハサウェイ
8位:ビザ
9位:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー
10位:ジョンソン&ジョンソン
7位と9位は投資・保険などの金融会社ですね。
7位のバークシャー・ハサウェイは、「投資の神様」ともいわれるウォーレン・バフェット氏が会長兼CEOをつとめていることでも有名です。
アルファベットは、2015年にグーグルが作った持ち株会社です。
簡単にいうと、グーグルを経営していた人たちはアルファベットに移動し、グーグルはアルファベットの子会社になりました。
またグーグルの子会社を、アルファベットの子会社にしたのです。
アルファベットの下に、グーグルをはじめとした子会社がいくつも並んでいるというイメージですね。
グーグルのやることが多すぎて、しかもその下にも子会社があって、ごちゃごちゃしてきたというのがあります。
そこで全体をコントロールしやすくするためにアルファベットをつくり、グーグルやその子会社を同列にして管理することにしました。
まとめ
アメリカの株価の動きをつかむことのできる「S&P500」ですが、現在のところは右肩上がりになっています(参考チャート)。
そのため、「毎月一定額を買っていく」という積み立てインデックス投資が急に流行りだしています。
NISAやiDeCoの存在も手伝って、投資する人が増えているようですね。
ただこれまでは右肩上がりでしたが、今後そうなるとはかぎりません。
あくまで過去のデータからして右肩上がりというだけです。
投資をするばあいは株だけでなく、債券やコモディティなど、少しだけでもいいので分散をしておいたほうが安全でしょう。
とくにiDeCoは出口戦略が難しいので、ポートフォリオはよく考えたほうがいいかと思います。