新型コロナウイルスの影響による台湾と日本の空港の様子
確定申告のため、台北から日本へ一時帰国しました。
新型コロナウイルスの影響で空港の検査が厳しくなりそうな気がしていましたが、思ったよりそうでもなかったりしました。
ただ台湾出国時は、携帯していいマスクの数の制限などがありましたね。
今回は台北(桃園国際空港)と、日本(関西国際空港)の様子についてお届けします。前回の記事については以下のリンクから。
台北の空港の様子
飛行機は正午の便なので、午前10時過ぎぐらいに桃園国際空港へ。日本行きの便は思いのほか混んでいて、受付カウンター前には長い列ができてきました。
台湾では現在マスクが不足していることから、「マスクは一人5箱まで(ひと箱50枚)」のような注意書きが受付カウンターの上にありました。
そもそもマスクを5箱も手に入れること自体が困難なので、あまり気にしなくてもいいことでしょう。
ちなみに台湾では、マスクを高い値段で売ってはならないことになっています。
これが逆に、マスクを手に入れにくくなっている原因でもあります。
台湾のニュースで、某大手コンビニにマスクが搬入されたのを撮影したものがあるのですが、そのマスクがなぜか店で売り出されませんでした。
店長にインタビューしたところ、「マスクは入荷されていない」との答えです。
高い値段で売れないのであれば、自分でもらっておいて、自分や家族・親戚のために使おうという考えなのでしょう。
1999年9月21日の「921大地震」のときには、普通にスーパーやコンビニで電池が何倍もの値段で売られていました。それがあったので、禁止令が出たのでしょう。
高く売るのは良いこととはいえませんが、「安く売るぐらいなら(安くといっても普段通りの値段ですけど)」と店側が自分たちのふところに収めてしまうということが起こっているようです。
このあたり、市場原理にまかせるかどうかの判断が難しいところですね。
それと受付カウンターには画像のような紙が置いてありました。2020年2月1日から、
・日本到着14日以内に中国湖北省に滞在歴がある外国人
・中国湖北省発行の中国旅券を所持する外国人
の日本への入国が禁止されています。
そうですね。ただ日本政府にしては厳しい処置だと思います。
それと空港の荷物のチェックやボディチェックもいつもどおりで、新型コロナウイルス用の特別なチェックというものはありませんでした。
日本の空港の様子
日本に到着したのは夕方ごろです。
ここでもチェックは普段どおりでした。
入国審査前の体温チェックも、一人ひとりチェックするというようなことはなく、設置されたサーモカメラでいつもどおり係員が見ているだけです。
入国審査時も、顔認証の自動ゲートで簡単に通ることができました。ちょっと不安になるぐらい簡単に通過できてしまいましたね。「えっ、これで終わり?」みたいな感じです。
あとは荷物を取って、最後に税関を通り抜けておしまいです。荷物チェックもとくにありませんでした。
ただ税関の係員はパスポートを入念にチェックしていました。おそらく中国への渡航歴があるかどうかを調べていたのでしょう。
さいわい筆者は台湾にいたので、問題なく通り抜けられました。
まとめ
空港は、基本的には普段どおりの様子でした。
むしろ「この時期でこんなスムーズに入国できていいのかな」とも感じました。
日本の厚生労働省は、
新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、ヒトからヒトへの感染が認められましたが、現時点では広く流行が認められている状況ではありません。
国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
との見方なので、過剰な対応をしないようにしているものと思われます。
それにしても、日本のテレビも台湾とおなじく、新型コロナウイルスの報道ばかりですね。中国では感染者がまだまだ増え続けている状況ですし、このままだと東京オリンピック開催も危ういかもしれません。
暖かい季節になって、新型コロナウイルスの流行が収まってくれることを願うばかりです。