『メリー・ポピンズ』あらすじとレビュー・評価・感想|Disney+
『メリー・ポピンズ』は昔観たことがあるのですが、内容をほぼ忘れてしまっていました(筆者はそもそも記憶力があまり良くないので)。
なぜ観ようと思ったかといえば、月額動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にあったからです。
『白雪姫』とかもありますね。1937年の映画ですが、いま見てもキャラクターがぬるぬる動いてすごいと感じます。
大戦中も『ダンボ』や『バンビ』を放映していましたから、国力の差を思い知らされますね。
今回は『メリー・ポピンズ』の歴史とあらすじ、レビュー・評価・感想を述べていきます。
『メリー・ポピンズ』の歴史とあらすじ(ネタバレあり)
『メリー・ポピンズ』がアメリカで公開されたのは1964年です。日本ではその翌年になります。
本作の舞台となるのは1910年のロンドン。
ジョージ・バンクスという銀行家には、2人の子ども(ジェーン(姉)、マイケル(弟))がいました。
妻のウィニフレッドは女性参政権運動に力を入れており、子どもたちの世話を乳母にまかせていました。
しかし子どもたちはいたずら好きで、乳母はすぐに辞めていってしまいます。
ここでいう乳母は、子どもの教育も兼ねている世話係のことです。
新しい乳母を募集したところ、やってきたのがメリー・ポピンズです。
このメリー・ポピンズ役が、『サウンド・オブ・ミュージック』でも主演をつとめたジュリー・アンドリュースです。
『サウンド・オブ・ミュージック』が公開されたのは1965年なので、本作の翌年になりますね。
メリー・ポピンズは、けっきょく最後まで何者かはわからないのですが、魔法のようなものを使うことができ、空を飛んだり絵の中に入ったりすることができます。
それらの不思議な力で子どもたちを楽しませ、家族のきずなをつなぎ、最後にはどこかへと去っていくといった内容です。
『メリー・ポピンズ』の見どころとテーマ
1964年の作品としては、アニメと実写を合成させたり、空を飛ぶなどの特撮をつかったりなど、当時としては最先端を行くような映像表現をつかっています。
また、あくまでミュージカル映画なので、ところどころに挿入される歌と踊りが良いですね。
メインテーマともいえる「チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」は、現在でも音楽の教科書に掲載されています。
また「お砂糖ひとさじで(A Spoonful of Sugar)」や、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」などの名曲も入っていますね。
あれはどちらかといえばアクション映画ですね。
話をもどしまして、「お砂糖ひとさじで」の歌詞の中で、
「スプーン1杯のお砂糖は 苦い薬を飲むのを助けてくれる(A spoonful of sugar helps the medicine go down )」
というのがありますが、これがメリー・ポピンズのテーマにもなってくるかと思います。
子どもたちをしつけてきたこれまでの乳母は、厳しい人たちでした。
それに比べてメリー・ポピンズは甘いかといえば、むしろ厳格な人物です。
ただしつけをするときには、厳しいばかりでは子どもたちはついてこないので、いわゆる「スプーン一杯のお砂糖」を入れることを忘れていません。
この「スプーン一杯のお砂糖」は、仕事や勉強など、人生のいろいろな苦しい場面で大きな推進力になります。
勉強を教えるにも、教科書をそのまま読ませて伝えるだけでなく、生徒が興味を持てるような「スプーン一杯のお砂糖」があると、取っつきやすくなるとは思います。
また仕事も遊びやゲーム的な要素を加えると、面倒なことも案外スムーズに終わらせられるでしょう。
厳格なメリー・ポピンズは、この「スプーン一杯のお砂糖」の効用をよく理解している人物です。
父親のバンクス氏は仕事ずくめの人間でしたが、子どもたちやメリー・ポピンズの影響を受け、ストーリーの最後ではかなりはっちゃけてしまっていますね。
人死んでますしね。
まあ、仕事づくめの人が笑いながらしあわせに死ねたということで、遺族たちもよろこんでいたようですからOKなのでしょう。
どうなったんでしょうね。
とりあえず使用人は全員解雇して、家を売ってその資金でなんとかするみたいな物語になりそうですね。
まとめ
『メリー・ポピンズ』は、いま観ても案外楽しめる作品でした。
むしろいま観たからこそわかることも多かったです。
というか、そもそも内容を忘れていましたので。
名曲ですし、いろいろなところでよく耳にしますからね。
そういうわけで、まだ本作を観たことのない方は、「Disney+」でも配信されているのでぜひ観てみてください。