ゲームショップやホビー・フィギュア店が並ぶ台北地下街をレポート【台北車站~北門站】

2020年2月3日ゲーム,シェンムー,北門,台北,台北地下街,台北車站,台湾

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地下鉄の台北車站(駅)から北門站にかけて伸びる地下通路は、「台北地下街」と呼ばれるショッピング街になっています。台北車站からは桃園空港へ向かう電車もありますので、利用客の多い場所でもあります。

台北地下街は2003年に開業しました。そしていつの間にかゲームショップやおもちゃ屋、フィギュア店などの並ぶホビー街になっていました。

今回は台湾の秋葉原ともいうべき、台北車站の地下街をレポートします。

ちなみに筆者は秋葉原にほとんど行ったことがないので(数十年前に行ったぐらい)、イメージだけで話をしています。なんとなく「ゲーム=秋葉原」というイメージなのですが、最近ではゲームショップもあまりないという話も聞きます。以上のことから秋葉原と似ているか似ていないかは読者さまのご判断におまかせます。

適当ニャ。

 

北門站から地下街へ

 

gameshop2地下鉄の北門站を下りると、さっそくおもちゃ屋がありました。平日にもかかわらず、けっこう多くの人が出入りしています。

地図ではこの位置です。地下鉄の北門站を出てすぐなので、アクセスはかなりいいです。もしくは台北車站の方からでも行けます。

ちなみに桃園空港へ向かう電車に乗るときに、わざわざ台北車站に行って乗る人がいますが、北門站からでも乗れます。この両駅は路線が違うので、便利なほうを利用しましょう。

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目的地である「台北地下街」の入り口が見えました。時間帯の問題か、閑散とした様子ですね。

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入ってすぐのところには、日本の特産品を展示するブースがありました。

三重県の伝統工芸品の展示ブース。三重といえば伊賀忍者なので、忍者のボードも配置されています。物販があるわけでもないですし、これらを展示する目的がよくわからない。観光アピールみたいなものでしょうか。

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地下街の長い通路。やはり平日の昼下がりだからなのか、あまり人がいません。やけに静かです。もう少しさきのほうへ行ってみましょう。

ちょっと怖い雰囲気ニャ。

 

飲食店や衣服店、フィギュア売り場なども

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しばらく進むと飲食店が増えてきました。インドネシア料理が多いですね。地元の人の話によれば、国外からの出稼ぎ労働者が食事に来るので、週末はけっこうにぎやかになるとのことです。

他にも韓国料理やリンド料理などもあるので、エスニック料理が食べたい方はここへ来るといいのではないかと思います。名物のアイスクリームなどもあって、しかも値段が安いです。

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絵馬でしょうか。願い事が書かれているのもありますね。

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ガチャガチャ売り場。ジュースやタイ焼きなども売っていますね。海外の人には日本のガチャガチャはお土産としていいようで、桃園空港へ向かう電車のあるここでも需要があるようです。

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もう少し進んだところには、フィギュアを売る店が並んでいます。ほとんど日本のアニメやゲームのものですね。

よく見ると店が売っているものだけではなく、いわゆる「レンタルショーケース」が多いです。客がレンタル料を払い、自分の所持するフィギュアなどをケースに飾って販売するというものです。時間帯によっては人の多い場所なので、宣伝効果は高いかと。

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仏教関係のショップもありました。中国南部や台湾はこういう縁起ものを家や車内に飾っている人が多いですね。

 

ゲームショップなど

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さらに進むと、ゲームショップの並ぶ場所にたどり着きました。台湾でもニンテンドースイッチやプレイステーション4は人気があります。中国語に翻訳されていないゲームは、そのまま日本語で遊ぶ人が多いですね。

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ニンテンドースイッチの宣伝。いまの世代の子供はあまりポケモンに興味がないようで、どちらかといえば大人が遊んでいるイメージです。

筆者はファミコン世代ですが、あのころの台湾で売っていたゲームカセットは、ほとんどが海賊版でした。それでもふつうに店を構えて、ふつうに売っていましたね。いまはさすがにできないでしょうけど。

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チャイナドレス専門店でしょうか。中国だとパーティなどでフォーマルなドレスとして着られることがあります。日常的に着ている人はあまりいません。

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流行原宿という店。原宿で流行っている服なのでしょうか。筆者は原宿もろくに行ったことがないのでよくわかりませんが。

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ゲームショップの並ぶ通路の天井は、ゲーム関係の広告がずらりと並んでいました。本記事の一番最初の画像は『龍が如く7』で、台北でもけっこう宣伝されています。

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『シェンムー3』の看板。昔、セガのドリームキャストというゲーム機に『シェンムー』というゲームがありました。70億円を投じて開発され、2まで発売されたのですが、売り上げが振るわなかったことから3が発売されなかったという経緯があります。

『シェンムー3』は2015年からクラウドファンディングをおこない、8億円以上の資金を調達して開発が進められました。2で物語が完結していなかったので、ファンにとっては待望の作品といえます。ちなみに筆者も2までクリアしていますが、PS4がないのでまだ遊んでいません。

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「アトリエ」シリーズの最新作『ライザのアトリエ』の宣伝が奥までずらりと並んでいます。ちなみに筆者はアトリエシリーズは第3作目の『リリーのアトリエ』以降はあまりプレイしていません(拙著の『白蛇伝』(偕成社)は、『リリーのアトリエ』のイラストレーターが担当しています。ご興味ある方はご一読を)。


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ガチャガチャショップが本当に多いですね。設置するだけで人員がいらないので、運営コストも低くて済むのかなとも思います。案外人気があります。

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正面から見た画像。ほとんどのガチャガチャに日本語が書いてあるので、日本から輸入してきたものなのでしょう。

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レンタルショーケースの専門店。売りたい物をショーケースの中にぎっちりと詰め込んでいます。日本へ旅行するついでに価値のあるフィギュアを仕入れて売る人もいるそうです。

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「遊戯王」のカードも売られています。レアカードだからなのかもしれませんが、けっこう高値のものもあります。

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小さなゲームセンター。クレーンゲームは台湾でも人気があり、夜市にもよく置いていますね。取れる気がしないので遊んでいませんが。

すぐ裏に『太鼓の達人』の太鼓が見えます。台湾ではこの太鼓やバチが盗まれるという事件をたまにニュースで観ます。

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インドネシア料理店。調理場はべつのところにあります。台湾はインドネシア人の出稼ぎ労働者が多く、とくに女性は介護職に就く人が多いです。IS(イスラム国)が台湾でそういう出稼ぎ労働者たちを勧誘しているというニュースが報じられたこともありました。

 

まとめ

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台北でゲームやホビーを買うなら、アクセスもいい台北地下街へ行くのがいいでしょう。飲食店も多いので、桃園空港へ行く前にここで食事を済ませることもできます。

また通路が長いので、雨の日の散歩コースとしても重宝されます。

ただボードゲーム関係の店がほとんど見当たらなかったのは、筆者としては残念でした。

しかしおなじようなゲームを売っている店が並んでいて、経営が成り立つのかはよくわかりません。

やっていけるのか不思議ニャ。

台湾にはAmazonがないので、ゲームショップの需要はまだあるのかもしれません。

今後この地下街がどうなるかはわかりませんが、数年後にまたレポート記事でも書いてみたいと思います。