台湾で歯医者に行ったらいくらかかるの?無保険の治療費一覧(詰め物、根幹治療なども)
前回の記事にも書きましたが、台湾に住んで困ったことの1つが歯医者の問題です。
筆者は台湾の保険に入っていないので、治療を受ける場合はすべて実費。
台湾旅行中に歯医者に行かなければならないこともあるかと思いますので、「具体的にいくらかかるのか」をこれから書いていきます。
「日本に帰るまで我慢するか。それとも台湾で治療してしまうか」
その判断の一材料にしていただければと思います。
診察時の費用
台湾の歯医者は、「治療をした・していない」にかかわらず、最初に診察費を払わなければなりません。
歯医者によっては先に払う場合と、後に払う場合があります。
値段は無保険で300台湾元(1000円ちょっと)。
口内チェックもしてくれるので、「どうしたらいいか、とりあえず歯医者と相談したい」というときは迷わずに歯医者へ行ったほうがいいかと思います。
またレントゲンを撮るときはこれに1000~1200台湾元(約3600~4200円)の追加費用が発生します。
レントゲンを撮るかどうかの確認がかならずありますので、不要であれば拒否すればいいかと思います。
あと歯石取りは1000台湾元ぐらいです。
簡単な虫歯の治療
虫歯がある場合、その歯を削って詰め物をしなければなりません。
簡単な虫歯であれば、削ったあとにレジンという白い詰め物をして即日で治療を終わらせることができます。
その場合の費用ですが、無保険でだいたい1200~1600台湾元(約4200~5700円)です。
これも価格的にはそれほど高くはないので、簡単な虫歯であれば、日本に帰るまで我慢せずにさっさと治療してしまうのがいいかと思います。
銀歯・セラミックによる被せ物
レジンはプラスチックなので耐久性に問題があり、簡単な虫歯などはいいのですが、奥歯や大きすぎる虫歯などには使えません。
その場合は銀歯やセラミックなどを被せなければならないのですが、これがかなり高いです。
1000台湾元ほどの治療費(部位によって異なる)に加えて、
インナー(一部を覆う形のもの)の場合、
銀歯で8000~10000台湾元(約28000~36000円)
セラミックで15000台湾元(約53000円)ぐらいします。
クラウン(全体を覆う形のもの)の場合はさらに高く、
銀歯でも10000台湾元以上、セラミックだと20000台湾元以上は覚悟したほうがいいかと思います(素材や部位、歯医者によって異なる)。
とにかく被せ物は高いと思っておいてください。
べつに歯医者がぼったくっているわけではありません。
基本的に被せ物は外注ですので、ちゃんと相場があります。
ちなみに日本では銀歯にのみ保険が適用されます。
落ちた銀歯をくっつける場合
物を噛んでいるときに、銀歯が落ちてしまうこともあるかと思います。
その場合、落ちた銀歯は無くさないようにしてください。
ティッシュなどに包んでおくといいです。
くっつけるだけでしたら銀歯の代金はかかりませんので、600台湾元(約2100円)ぐらいですみます。
根幹治療
いわゆる「神経を抜く治療」です。
神経を抜いたあとに土台を入れてクラウンを被せます。
日本の歯医者で、保険内でこれをやったことのある方は、何度も歯医者に通わなければならなかったかと思います。
台湾の場合、マイクロスコープ治療で10000台湾元ほどかかります。
さらに土台部分に3000台湾元(約10700円)、それからクラウンを被せるので結構な値段になります。
また一回の治療では終了せず、それなりに日数がかかります。
何カ月も台湾にいるならまだしも、滞在期間が短い場合は日本で治療したほうが良いでしょう。
ただマイクロスコープによる根幹治療は、日本では保険外なので、台湾で受けてしまうというのもいいかもしれません。
歯医者の選び方
台湾の歯医者はピンキリで、「腕はいいけど設備が悪い」というような、設備をアップデートしない歯医者も多いです。
「落ちた銀歯をくっつける」「簡単な虫歯治療をしてもらう」ぐらいならどこの歯医者でも大して変わりません。
ただ根幹治療など難しい治療になる場合は、最新の設備がある歯医者へ行ったほうがいいでしょう。
最新設備があるということは、知識もアップデートされているということです。
マイクロスコープを持っている歯医者がおすすめです。
それと歯医者の中には、やたらと高い治療を押し付けてくる医者(営業してくる医者)もいるようなので注意が必要です。
幸い、筆者の通っていたいくつかの歯医者は、必要のない治療はいっさいやらず、また治療費がいくらするかも前もって教えてくれたので、とても良心的でした。
あと台湾には日本語を話せる歯医者もいますので、中国語に自信のない方はそこへ行くのがいいかと思います。
ただ日本語ができるからといって、歯医者として優秀かどうかはまた別問題です。
競争にさらされていないこともあって、治療が雑だったり対応が悪かったりする歯医者もいますので、合わないと思ったら歯医者を変えたほうがいいでしょう。
まとめ
ここに書いた値段は、筆者が実際に治療を受けたときの金額や、歯医者との相談のときに提示された金額を基にして書いているため、すべての歯医者に当てはまるものではないことには注意してください。
ただ、だいたいこれぐらいの値段ですので、目安としては使えるかと思います。
基本的には、
・診察や簡単な治療は無保険でもそれほど高くない。治療は即日終了が基本。
・被せ物や根幹治療はとても高い。入れ歯も高い。時間もかかる。
の2点を覚えておけばいいかと思います。
いくらかかるか、一回で終わるのかは、前もって聞いておいたほうがいいですね。
まあ、歯医者のお世話にならないよう、日ごろから歯磨きをしっかりするのが一番かと思います。