『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじとレビュー・評価・感想|Disney+
前回『メリー・ポピンズ』について書きましたが、今回は『メリー・ポピンズ リターンズ』です。リリースされたのは2018年ですね(日本では2019年)。
前作は1964年なので、実に50年以上ぶりの続編となります。
『帰ってきたメリー・ポピンズ』を原作とした作品で、主演女優はジュリー・アンドリュースではなく、エミリー・ブラントです。
本作においては、ジュリー・アンドリュースに比べると、かなりクールなメリー・ポピンズを演じていますね。
それではあらすじや感想・見どころなどをお届けします。
『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ(ネタバレあり)
前作『メリー・ポピンズ』から20年以上が経ち、バンクス家の2人の子供、ジェーン(姉)とマイケル(弟)も大人になりました。
マイケルのほうは子供が3人(アナベル、ジョン、ジョージ)いますが、妻には先立たれてしまい、姉のジェーンが家庭内の雑事を手伝っています。彼らが住んでいるところは、前作とおなじ家ですね。
マイケルは画家が本職のようですが、それだけでは生活していけないので、父のつとめていたフィデリティ信託銀行でパートタイムの仕事をしていました。
しかし世界恐慌による生活苦で、自宅を抵当にしてお金を借りている状況でした。
そんななか、マイケルの3人の子どもたちが遊びに出かけたとき、末っ子のジョージが凧(前作でも登場した、バンクス氏の直した凧)を見つけ、その糸をつかみました。
強風が吹き、凧ごと吹き飛ばされそうになったとき、メリーポピンズがその凧につかまっておりてきました。前作から歳はいっさいとっていません。
それは本作でも明かされませんね。
すべての説明が「メリー・ポピンズだから」ですまされてしまうような存在なので。
メリー・ポピンズは子どもたちをつれてバンクス家へ行き、そのまま子どもたちの乳母(教育係)として住み込みます。
いっぽうマイケルですが、借金返済をせまられ、期限までに返せなければ家を差し押さえられてしまいます。
フィデリティ信託銀行の頭取をつとめるウィリアムは、マイケルに協力するふりをしながら、裏では家を差し押さえようと画策してしました。
前作は悪役はおらず、家族のきずなの物語でしたしね。
マイケルは、父親の残した株券があることを思い出し、家じゅうさがしますが、見つかりません。
やがて返済の期限がせまってきます。夜の12時までに返済できなければ、家を手放さなくてはなりません。
12時が近づいたころ、マイケルは、破れた凧の補修に株券が使われていたことに気付きます。
しかし銀行まで行くには、時間が足りません。
そこでメリー・ポピンズは、ガス灯の点灯夫・ジャックとともに、ビッグベンの時計の針を(物理的に)もどしに行きます。
時間をもどすことには成功したものの、ウィリアムはマイケルの家を差し押さえたいため、マイケルを阻止しようとします。
しかし最後に、前の頭取であるドースが登場し、ウィリアムの悪事を知ってクビにします。
ドースは頭取に復帰し、マイケルに家を手放さなくてすむようはからってくれました。
このドースですが、前作の父親とおなじ風貌ですね。
こうして物語はハッピーエンドとなり、メリー・ポピンズはまたどこかへと飛び去るのでした。
感想とまとめ
作中に出てくるジャックですが、前作のバートとおなじようなポジションですね。
最初からメリー・ポピンズの知り合いで、物語中にジェーンと良い仲になります。
それとわかりやすい悪役が出てくるあたりは、むしろ前作よりもディズニーらしい作品といえるでしょう。
本作のミュージカルパートですが、前作の歌は登場せず、すべて本作オリジナルのものとなっています。
今回はガス灯の点灯夫であって、煙突掃除夫ではありませんしね。
「Disney+」にもありますし、前作が好きだった方は、本作も楽しめるかと思います。